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『全球入魂!プロ野球審判の真実』

 新潟県立高田高校から北海道大学文学部国文科に進学された山崎夏生さんが最終的に選ばれた職業は、プロ野球の審判員。パ・リーグ一筋29年間、1451試合を担当された。

 その山崎さんが試合前、スポーツ新聞を読んでいた同僚に、「ホームベースと新聞の横幅はどちらが広いか❔」と聞かれ、足元に新聞を置き、球審の構えをとると、「新聞は2㎝くらい狭いな」と直感されたという。計ってみると、ホームベースの432㎜に対して、新聞は410㎜ほどだった。ブルペンで1万球を見て「審判の眼」を鍛えた山崎さんのように、432㎜の感覚をつかむために審判員は研鑽される。

 野球文化学会会員でもある山崎さんと、遅れたプロ野球の開幕を喜びながら、多くのアマチュア野球が中止になったことを残念に思いながらも、今年もゆっくりお会いできる日が楽しみである。

蛭間俊之