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「野球の根っこ」地域で守れ!

戦前の中等学校野球大会の時代、北四国で東の香川県勢と西の愛媛県勢で激しいつばぜり合いがあったという。香川県立高松商の投手・内野手として、1925年、1927年に全国優勝を成し遂げた水原茂さんの自伝に、「香川県立高松商が愛媛県立松山商に遠征すると、宿舎のまわりを一晩中鐘太鼓を鳴らして、騒ぎ回り、睡眠妨害にでることもあった。そのためある年など、高松商ナインは船を借りきって海の上で一夜を明かし球場にのりこんだこともある」という記述もあると、日経新聞編集委員・篠山正幸記者が紹介して下さった。

野球界が命脈を保てているのは地域に根を下ろした高校野球の盛り上がりがあってこそ、ともいえる。今、その根っこを守り抜かなくてはならない。そのためにはまず、各高校が1試合ずつでもいいから、試合ができる可能性を、各都道府県の高野連にはぎりぎりまで探ってほしいと。負けることの味すら知らずに、高校生活が終わるとすれば、これほどの悲劇はない。「散開作戦」という用語も紹介されながら、野球界も、今は地方ごとに城を築き、「根っこ」を守るべき時かもしれない、と主張される篠山記者による秀逸の記事を多くの方々にぜひ読んでいただきたい。蛭間俊之