株式会社オモレイは2008年に創業し、様々な事業で運営を行ってきました。
ここでは創業からのストーリーを簡単に紹介させて頂きます。
2008年
創業者である大亀と数名でオモレイを立ち上げる
立命館大学在学時にフリーペーパー制作の学生団体を設立し、京都学生アントレプレナー大賞準賞や関西ニュービジネス協議会で優秀賞をもらい評価される。その際に貯めた 100 万円で法人登記を行い、株式会社オモレイを設立する。
創業当時は学生のメンバー数人と会社設立を行うが、1 人、2 人と就職活動のため辞めていく。ついに大亀 1 人になり、何のために会社を設立したのか?と自問自答しながら起業資金が減っていく半年間を過ごす。
将来の事業拡大のためには、一緒に会社を創るメンバーが必要だと思い、同窓会を開催したり、色々なイベントに参加をして仲間を探す日々が続いていた。
2009年
高校生向けフリーペーパー「INST」を発行
役員として常盤がオモレイに参加。京都の町家に事務所移転を行い、事務所兼住居として、大亀と常盤の共同生活が始まる。2009 年は、” 収益の柱となる事業を確立” と “自社サービスへ取り組む” ことをテーマとしていた。その第一歩として街の焼き栗屋さん「永栗堂」をオープンする。
業務内容はリアカーにすのこを貼り付けた手作りの屋台を作り、観光地に引っ張って販売するという地道なものであった。雨にも風にも雪にも夏の暑さにも負けない永栗堂は、その癖のある味と独特の販売スタイルで徐々にコアなファンを増やし、オモレイの貴重な収入源となっていく。
2009 年下半期になった頃、現ブロードバンド推進事業をスタートする。その翌月には単月黒字化を達成、この事業は収益の柱になると確信する。ここで名残惜しくも永栗堂の閉店を決断し、会社を成長させる為にブロードバンド推進事業へ集中する。こうして順調に売上を伸ばしていくなか、業務時間外では自社サービスの準備を進め、なんとか年内にオモレイ初の自社サービスである「高校生向けフリーペーパー INST」の事業スタートにこぎつけるのであった。
2010年
現ブロードバンド推進事業の大幅予算達成により人員増大を開始
本格的な事業拡大・採用活動を開始、その手始めに事務所移転を行う。これが大亀と常盤の共同生活に終止符を打つことになり、お互いにようやくネズミに怯えることのない人間らしい生活を送るようになった。
その間もブロードバンド推進事業は順調に売上を伸ばしていき、1 人また 1 人と社員を増やしていく。夏になる頃には、今までの「マンパワーで全員が業務の全てを担当する」という状態を脱却することに成功し、ブロードバンド推進事業と進学コンテンツ事業の 2 事業部制で、“組織” としての仕事ができるようになっていた。
下半期はフリーペーパー INST へ投資。発行を重ねるごとに設置箇所は伸びていき、関西圏の公立・私立高校 1000 校が設置に協力して頂けるようになった。また、誌面には山田啓二氏(京都府知事)、黒木メイサ氏(女優)、長谷川穂積氏(元ボクシング世界王者)、ヒルクライム氏(アーティスト)、稲垣早希氏(お笑い芸人)といった著名人が登場するようになる。
しかし、印刷代や配送料が発生するフリーペーパーは収益化が難しかった。当初は紙媒体からモバイルへ誘導し、モバイルサイトを収入源にする予定だったが、モバイルサイトは全く機能しておらず、紙媒体からの広告収入が INST の売上全てであった。このままでは紙媒体にかかる固定費を支えきれなくなると判断し、資金調達をして INST に賭けるという道もあったものの、事業そのものを見直すという決断をとる。こうして INST は休刊することになり、新たな自社サービスでリベンジすることを心に誓いながら 2010 年を終えるのであった。
2011年
紙からWEBへ!進学情報サイト「ガクラボ」スタート
新規事業を行なう為の制度として strategic meeting(通称:すたみ)を本格始動する。これは定期的に全社員が参加するビジネスプランコンテストで、提案された優秀なアイディアを実際に事業化するという取り組みだ。
また、新卒採用の実施や京都の四条烏丸という一等地へ事務所移転を行うなど、事業拡大へ向けて会社組織を強化していく。そして、前述したすたみの中から口コミを利用した進学情報サイトの案が生まれる。この案を事業化し「きょうと元気な地域づくり応援ファンド」に持ちかけたところ、そのまま事業採択となり、助成金を受けることが決まった。こうして、満を持して 2011 年 7 月に「進学情報サイト・ガクラボ」が誕生した。
新卒採用も継続して行なっており 2 名に内定を出した。徐々にではあるが、会社に必要な要素である「ヒト・モノ・カネ」が回っていく仕組みが整ってきたのを実感する。こうなれば、後は自社サービスを早い段階で確立させ、会社を次のステップへ持っていくだけである。2012 年に代理店業務から自社サービスへの完全移行することを狙い、ひたすら走り続けていくのであった。
2012年
合同プランコンテストを通じた新規事業挑戦を繰り返す
この1年は様々な事を経験し、練りなおす1年だった。
前年まではサービスの全てを自社で運営することにこだわっていたが、2012年は業務提携を積極的に行うよう方針を切り替えた。それにより、ガクラボは名古屋の学習塾である青藍義塾社(現:坪田塾)と業務提携を行い、東海エリアの口コミが多く掲載されるようになった。ブロードバンド推進事業は NTT以外にもKDDI、UCOMの取り扱いを始め、新たな販売方法の確立を目指した。
そうしたなかで、他社合同のビジネスプランコンテストの企画、開催を並行して進めていた。コンテストは想像以上に白熱し、多くの企画が提案されることになる。実際にその提案のなかから、ポント社が企画した「キリフダ(木屋町の飲食店を対象にしたクーポン紙)」や、幹事代行サービス「おおがまくん」などをスタートさせるが、なかなか計画通りに事業拡大が出来ず、挑戦しては撤退を繰り返す日々を送る。挑戦を重ねるごとに、感じる手応えは増しているのだが、後一歩が届かない。悲願であった自社サービスへの完全以降は、残念ながら来年以降に持ち越すことになった。
2013年
飛躍のための、リセットと決心
この年は、オモレイ始まって以来の危機となる。
簡単に言うと、社員が全て退社してしまった。今まで新卒採用や、中途採用でいた社員が一人一人と退社、転職をしていくこととなる。
全ては代表の大亀に責任がある。原因としては、今振り返ると勢いでやってきた会社の組織体制の甘さ、また今まで収益を稼いでいた、ITコンサルティング業務を撤退し、進学情報サービスに業務内容をシフトしていく関係で、ITコンサルティング事業における採用活動を行わなくなったこと。
また大亀自身も業務外の活動が増え、そちらの比重が大きくなってしまったのも大きな理由だった。
だが、株式会社オモレイを今後さらに飛躍していくための、大きな学びになったのはいうまでもなく、一からリセットして第二創業に臨むという決心がついた瞬間でもあった。
「ジャンプする前には、必ずしゃがまないといけない」という誰かが言った名言を信じて進学情報サービスに特化していくという方針に変わっていくのであった。
2014年
オンリーワン、ナンバーワンというアイデンティティを模索した
会社の社員数は減ってしまったが、その代わり今までのお客様は継続して取引をさせて頂いており、会社の数字でいうと逆に利益が残る結果となった。そういった経験から規模の拡大よりも、いかにいい事業モデルを作るかの方が重要だという学びを得た。
とある経営者の方が言われた、オンリーワン、ナンバーワンの事業を作りだすことの重要性を痛感した。
また、会社の役員として個人でSEO関連の事業運営をしていた宮内翼が役員として入り、事務所移転も行い、心機一転をすることとなる。
2015年
エリア拡大と海外事業展開のための動的一年
3年前からスタートしていた、高校生向けスポーツイベントの開催回数を増やした事と同時にエリア拡大を行う。
今まで関西圏が中心だったイベントを、関東、近畿、北陸、中四国エリアへ拡大を行う。高校生のイベント来場者も1年間で約5000人となり、多くの高校生と関わることになる。
また、フィリピンにomorey tech philippinesを設立し、海外法人を立ち上げる。そしてこの年から海外展開に動き出すこととなる。
2016年
部活動イベントは年間来場6000人を達成し、関東を中心に拡大していく1年となった。
採用活動も再開し、新たに3名の社員が増える形となる。またアルバイトも採用し、各種サービス内容の向上を図っていく。
社員が少しずつ増えていく中で、企業の文化・価値観の共有、就業規則の確認、評価制度の作成などを少しずつ整えていくこととなる。
また、東京に事務所を借り、本格的に関東展開を加速。神奈川、千葉、埼玉といった各会場でのイベントを実施し、東京の大学・専門学校の取引先も拡大する。
さらに留学生の進学先探しのサービスも実施し、高校生向けと留学生向けの2本柱での進学サービス運営をおこなっていくこととなる。
2017年
様々な方々との協力関係をつくる1年となる。
各地域へ開催場所の拡大をおこない、開催エリアは、北海道、関東全域、愛知、近畿全域、島根、高知、広島といったエリアに新規開催をおこなうことになる。それに伴い、各地域の高体連・協会の先生方と連携や共同開催をさせて頂くイベントが増えた。
また、他社との業務提携・アライアンスといった話も進み、当社がおこなう部活動フェスタの拡大を目指すことになる。
会社としての具体的な目標も設定され、2020年までに全国で500イベントを開催し、10万人の集客という目標に取組むことになる。
2018年
年始のイベントは、北海道、高知、和歌山、広島、群馬、栃木といったエリアでスタートをした。
新規開催エリアの先生方からご協力を頂けるようになり、イベントの共同開催の事例も増えてきた。
また、他社との業務提携・アライアンスといった話も進み、当社がおこなう部活動フェスタの拡大を目指すことになる。
まだ開催をしていなかった、「仙台」「福岡」「沖縄」も開催地となり、日本全国で開催が始まる1年となる。
2019年
部活フェスは日本全国に拡大し、北海道から沖縄まで約20種目のイベント開催・協賛を実施する主要事業へと成長した。
昨年は約2万人の高校生の進路サポートを実施し、多くの高校生・部活動顧問へサービス提供を実施することが出来た。
特にバスケットボール、バレーボール、ハンドボール、剣道、柔道、サッカーは大きく拡大し、各地域の高体連・高文連などとの連携が進み、更に継続的な成長を見込んでいる。
また、当社サービスの代理店、顧問アドバイザーの就任といった関係企業・人材との関わりが増えてきた。
さらにサービスを多くの方に届けるために引続き事業の拡大を目指す一年となる。