高校3年時に華々しく多くの球団から重複指名された選手が、戦力外として報道され、まさに冬の到来を感じます。一方で、高校時代にプロ野球とは全く無縁であった球児が、大学で厳しい競争にもまれ、社会人野球でさらに力量をつけて、ドラフト指名候補として注目されています。高校時代に特別に足が速い選手も、走力は天性のものであるから、プロでは不足する守備力と打撃力を向上させることを条件に指名される選手も増えてきています。

　プロ野球界に入れば、どこの出身であるかは関係ありません。東京都立出身でチームを牽引したある投手が注目を集めています。選抜出場時に京都府立高校との練習試合を観戦したことがあり、監督さんのご依頼でミーティングで少しだけご挨拶させていただきました。懐かしさを感じると共に、その選手がここまで重ねてこられた想像を絶する努力に敬服いたします。10月26日〔月曜〕のドラフト会議が注目されます。

蛭間俊之